FXのEA自動売買についてメリットデメリットをまとめてみた【初心者向け】

FX(EA)自動売買

自動売買なんて聞くと初心者には手を出しづらい印象を受けますね。
プログラミングができないと、何もできないように感じてしまいます。

最近ではFX会社が、初心者でも自動売買ができるように、好きなものを選ぶだけでスタートできるようにしています。

こちらの記事では、MT4(メタトレーダー4)を使ったEAによるFXの自動売買のしくみから始まり、EAの選び方、そしてMT4利用者の多い証券会社も紹介しています。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

忙しい方でも、FXの自動売買で新たな収入源を作る良い機会ですので、ぜひご参考ください。

FX自動売買ソフト「EA」とは?


EAとは「エキスパート・アドバイザー」の略称で、FXの取引プラットフォームであるMeta Trader4(MT4)上で使えるFXの自動売買プログラムです。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

例えるなら、ソニーのプレイステーション本体がMT4で、そのソフトがEAです。

FXの自動売買とはシステムトレードとも言われ、あらかじめ決められたルールに従って自動でトレードをすることです。

ここでのルールとは「特定の通貨ペアをある条件で買う、または売る」にあたります。たとえば、

  • ドル円のレートが115円に達したら買い、50銭上昇したら売る
  • 表示した2本の移動平均線がゴールデンクロスしたら買う、デッドクロスしたら売る

これら全てを24時間絶え間なくMT4が自動で行い、その指示を出しているのがEAです。EAはシステム全体の頭脳として働き続けてくれます。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

メタトレーダーの最新バージョンはMT5ですが、MT4に対応したEAが多いため、本記事の表現はMT4に統一しています。

MT4は世界中のトレーダーに愛用されている

EAを動かすMT4はメタクォーツ・ソフトウェアというロシアの会社が開発し、いまでは世界中のトレーダーに愛用されるFX特化型取引プラットフォームになりました。

プログラミングで自由にEAを開発できる環境も整っており、その優れた拡張性や多機能性で、トレーダーそれぞれに合わせた売買ができることで人気です。

表示できるチャートも多種多様で、分析ツールも豊富に揃えられています。FXの自動売買はもとより、裁量トレーダーにも愛用者が多い取引プラットフォームです。

FXのEA自動売買と裁量トレードとの違い

裁量トレードは全取引を手動で行う手法なので、時間労働型の取引方法です。

一方でFXのEA自動売買は、システム稼働のスイッチをON/ OFFにすること以外は、完全に取引を任せることができるので、資産運用型の取引方法となります。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

私たちが自動売買で行うことは、動かすEAプログラムを選んで、そのスイッチを入れるか切るか選ぶことだけです。

自動売買はFXの取り引きを完全に任せることができるので、仕事や子育てなどでチャート分析ができない方でも、FXで収益を得ることができます。

また、初心者の方でも簡単に始められるように、FX会社が成績の良い自動売買を用意してくれているので、FX取引のスタートにぴったりです。

FXのEA自動売買のメリット


裁量取引と比べることでEAによる自動売買の魅力が分かりやすくなります。EAのメリットを3つまとめました。

FX初心者でもプロ並みの収益を狙える(時間・技術メリット)

MT4が世界中のFXトレーダーに愛用されていることから、世界中の優れたトレード手法を披露できる受け皿(プラットフォーム)になっています。

つまり、世界中の優秀なFX取引手法が自動化されてEAと呼ばれるソフトになっているのです。

私たちはそのEAを選んでスイッチONにするだけで、その日からプロ並みの収益をあげることもできます。

もちろん、EAにも得意な相場がありますから、私たちはそれに合わせてEAを動かすかの判断をする必要があります。
この相場に合わせたEA選びが、MT4の自動売買で大きく稼ぐ肝となります。

24時間フルタイムで売買チャンスを逃さない!(時間メリット)

外国為替市場は世界中のどこからでも24時間アクセスできる開放された市場です。

大量のマネーがうねりをあげており、常に売買をする機会に恵まれています。

自分が勝ちやすい場面でトレードできないときほど、悔しいことはありません。そんな最高の稼ぎどきを逃さないのが、EAの自動売買です。

日本時間深夜、私たちが寝ている間に米国ニューヨーク市場で相場が急変動することなんて良くあります。そんなときにもEAを動かしておくだけで、収益チャンスを見逃さずに取り引きをしてくれます。

テクニカル分析の必要一切なし!(時間・技術メリット)

裁量トレードでは難しいチャートを分析しなければいけません。
平日はその日のトレードの振り返り、休日には過去検証など、長い年月を経て勝てる技術を身につけていきます。

一方でEAにまかせてしまえば、難しい分析を一切する必要がありません。

労働型の裁量トレードを選ぶか、運用型のFX EA自動売買にお任せするかで費用・時間対効果が大きく変わってきます。

完全にEA任せだから売買に迷わない(心理的メリット)

EAはルールに従って、淡々と決められた売買を繰り返していきます。私たちのように運用資金の増減に左右されて、売買判断に迷うことは一切ありません。

特に初心者は不安によりエントリーできず、期待により損切りできないトレードの過ちを犯しがちです。

相場心理学なるカテゴリーがあることからも、心理面がトレード成績におよぼす影響の大きさが分かりますね。

FXトレードで感情的判断をしてしまうと、ずっと成績が安定せずに不安も消えません。

FX経験者の方で心理的課題の克服ができないことから、FX運用をEAに完全に任せる方も多いようです。

EA(MT4自動売買)のデメリット


MT4によるシステムトレードを正しく運用するために、EAのデメリットも確認していきましょう。

機能が充実し過ぎていて難しい

EAを動かすMT4の機能が充実していて、初期設定などでつまづいてしまうかもしれません。

ただし、最近では開発側がコミュニティを開いて質問を受け付けていたり、SNSで情報共有するなど、自動売買プログラムの運用方法のアドバイスに積極的な面もあり、EAによっては初心者でも簡単にスタートできるものも増えています。

特に人気のEAについては、個人がSNSで運用成績を公開していることもあり、気軽に稼ぐための情報シェアがしやすい環境であることが、多くの方が手軽にEA自動売買に挑戦しやすくなっています。

相場の急変動に対応できない

EAの中には相場の急変動を利用してトレードするものもありますが、多くは規則性のあるチャートを分析して売買判断をしています。

そのため、重要な経済指標発表後などの、急激なボラティリティの高まりを売買シグナルとして捉えてしまい、結果的に損失になるケースが多いです。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

相場が急に変動する可能性があるときには、その都度EAの稼働を止めるか判断することも、余計な損失を被らないために必要です。

(裁量取引ほどは)相場観を養えない

毎日チャートや経済・政治ニュースに触れて考え続けることで相場観が養われていきます。

EAの自動売買に頼りきりになると、長期的には不利に働く面が出てくるでしょう。お気に入りのEAが、ある時期から相場に対応できなくなるかもしれません。

自らのFX取引を通じて相場から得た技術・心理面における学びは、FXで稼ぐために重要なことです。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

EAの自動売買に任せきりにせず、自らも相場と真剣に向き合いバランスを取りながら、長期的にFXで稼ぎ続けていく相場観を養っていくことも大切ではないでしょうか。

EAの自動売買がおすすめの人


FX初心者の方、FXに興味はあるけど仕事や子育てなど忙しくてチャートを見れない方たちです。

またFXをある程度経験済みで、海外の情報を積極的に取りにいける方、プログラミングができる方、裁量トレードを自動化したい方も対象になります。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

近年、国内FX会社もMT4に対応してきており、口座内でお好みのEAを選ぶだけで運用開始できるサービスも出てきています。

これからEAの自動売買を始めるのなら、まずはFX会社が用意している選択型EAサービスを利用して、ご自身の性格に合っているか、資産形成のバランスを見ながら、少しずつ運用方針を固めていくのが良いですね。

EAの選び方


まずは1つのEAを選んで、MT4を使った自動売買に慣れていくのが良いですね。
その後に、トレードスタイルの違うEAを組み合わせて、どんな相場でもトータルプラスにできるEA運用を心がけていきます。

自分のトレードスタイルを決めてからEAを探す

FXの取り引き手法は、スキャルピング・デイトレード・スイングトレード・ポジショントレードに分けられます。

まずは自分の性格や生活スタイルとの相性を考えたり、どれくらいの時間をかけて資産形成していくかを計画してから、FXのトレードスタイルを決めることも重要です。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

これが明確になると、たくさんあるEAの中からの絞り込みが簡単になります。

関連記事



売買ロジックの優位性 | 今の相場に適しているか?

気になるEAが今の相場に合っているかを調べます。
ある条件下で勝ちやすいことを優位性が高いといいますが、高い収益性をもとめるときには相場に合わせて運用するEAを変えていく必要があります。

EAの場合、売買手法の核となるロジックが公開されていないことがほとんどです。
ただし、基本的な売買方法やトレード戦略は説明されていることが多いので、まずはこの部分を理解します。

この時点で全くわからないようなEAは選択対象外にしましょう。

その他にもバックテストといって自分でEAの運用成績を確かめることもできます。
これにより開発側の説明との照らし合わせ、テストで分かる売買ポイントから、どんな相場で稼ぎやすいかを明確にできます。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

ここまできたら勝利も間近! あとは相場に合わせてスイッチをいれるかどうかを判断するだけです。

バックテストとフォワードテストでEAの成績を確かめる

先ほどのバックテストとは、過去のチャートデータを使ってEAの自動売買の成績を確かめることです。一方のフォワードテストは、いまの相場でEAを動かして成績を確かめることです。

バックテストはEAの開発側が行っていますが、実はやりようによって、過去のチャートデータに合わせて成績をよくみせることができてしまいます。

ですので、面倒くさいですが公開されているEAのバックテストを鵜呑みにせず、念の為に自ら手を動かしてデータ取りすることも大切です。

もう一つ大切なことは、今の相場で勝ちやすいEAかを確かめるフォワードテストです。
EAによって開発側が公開しているものもあります。

その際にデモ口座かリアル口座かを、一応確認してください。

FX会社によって約定環境が変わることもあるので、より現実的なリアル口座を重視します。

EAを運用予定のFX会社に合っているか

特にスキャルピング型EAを運用するときに重要です。
スプレッドの違いが収益率に大きな影響を与えるため、スプレッド・約定スピード・約定率を優先して確認します。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

そもそも、EAが取引対象としている通貨ペアをFX会社が取り扱っていなかったらどうしようもないですね。

また、FX会社によってはスキャルピング禁止を暗に示しているところもあります。
これは約款と呼ばれるもののなかに、「短時間で複数回の取引禁止」などと書かれています。

最悪の場合口座凍結となるので、リスク回避のためにこのようなFX会社でのスキャルピング型EAの自動売買をやめておきましょう。

MT4を提供するFX会社の選び方


大手証券会社でも、まだMT4に対応してないところもあります。こちらのポイントを抑えながらMT4でEA運用しやすいFX会社を選んでいきましょう。

【MT4対応のFX会社で比較するポイント】

  • 通貨ペア数
  • 最小取引単位
  • スプレッド
  • 約定率
  • 約定スピード
  • 手数料
  • 取引ツールの種類と相性

その他にもスピード注文対応やニュース配信機能などありますが、まずはMT4でEA自動売買をするときに重要なポイントに絞ると選びやすくなります。

通貨ペア数

お好みのEAの対象通貨ペアをFX会社が取り扱っていなければ、どうしようもありません。珍しいケースではありますが、どうしてもマイナー通貨を扱いたいときには確認する必要があります。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

MT4を使って高金利通貨ペアの取り引きができれば、あらたな利益を得る機会に恵まれますね。

最小取引単位

運用資金が少ないとき、重要なポイントです。

スプレッド

特にスキャルピング型EAを運用するときに極めて重要なポイントです。

スキャルピングは小さな利益を積み上げていく手法ですから、スプレッド次第で利益率が大きく変わります。

取引手数料を無料にしているFX会社であっても、本取引におけるスプレッドがどうかを確認しましょう。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

関連記事

約定率

約定率とは希望通りの数量と価格で注文が通る確率を表しています。

スキャルピングの場合、一回目の注文が通らなければ、次の注文が通るまでの時差分価格が動くことになります。

また、発注数量が多い時に一度に通してもらえないときもあるので注意です。

約定スピード

これもスキャルピング型EAを運用する時に極めて重要なポイントです。約定率が高くても、本取引における約定スピードも随時確認していきましょう。

手数料

スキャルピング型EAを運用する時に極めて重要なポイントです。

取引ツールの種類

MT4で裁量トレードをするときのことも考えて、トレードに必要なチャート分析用ツールの種類と使いやすさを確かめておくことが、将来の備えになりますね。

EA自動売買で私たち自身が注意すること

MT4にお好みのEAをセットしたら、あとはFX会社に丸ごとお任せ! とういうわけにはいきません。
最後に私たちユーザー側が注意することを確認しましょう。

パソコンが安定して動いているか


EAを動かすためのMT4が止まらないように、常時パソコンを起動していないといけません。ログアウトしたり落雷による停電などで電源が落ちると、MT4も終了してしまいます。

絶対にこのようなことがおこらないように、パソコンが常に動き続ける環境を整える必要があります。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

ただしご安心くださいね。自分で管理するのは難しいので、レンタルサーバーを利用する方法があります。

インターネット通信が安定しているか

インターネットに繋がっている状態で、MT4の発注から決済までを行うことができます。ネット通信の不安定化がそのままMT4の動作の不安定化の原因になってしまいます。

レンタルサーバーのVPSを利用する

VPSとはVirtual Private Serverの略称で、レンタルサーバー上の仮想デスクトップを利用できるサービスです。自宅とは別の場所(借りたサーバー上)でMT4を稼働しつづけることができます。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

VPS上でEA運用をすれば、もちろん自宅のパソコンの電源を自由に切ることができます。

FXでEA自動売買のまとめ

まずは自分の性格や生活スタイルにあったトレードスタイルを決めて、それにぴったりなEAを長期的に正しく運用すれば、自動売買で着実に利益を積み重ねていけるでしょう。

大手証券会社もMT4を導入し始め、世界中のトレーダーやプログラマーが開発した、優秀なEAを手軽に使える環境が整ってきています。

FX会社が用意したシステムトレードを選択するのみの形から、理想のトレードスタイルに近いFX手法を、EAによって簡単に完全自動化できる日も遠くないように思います。

FX会社もMT4で高いパフォーマンスを叩き出してるEAを旗振り役にして、新規で口座開設をする方に向けた優遇キャンペーンを積極展開するでしょう。

すでにMT4専用の独自取引ツールを開発して、口座開設した人が自由に使える環境を整えているFX会社もあります。

こちらで紹介したFX会社を参考にして、まずは少額資金からMT4を使ったEAの自動売買を試してみてください。

EAを使ったFX自動売買は会社勤めや子育てで忙しい方でも、資産運用で新たな収入源を作るのに適しています。

https://i0.wp.com/hinokumafire.com/wp-content/uploads/sunday.jpg?ssl=1
サンデー西山

本記事が長期的な資産運用の一役を担えたら、とっても嬉しいです。

サンデー西山サンデー西山

サンデー西山

平日にFXとCFDのデイトレードを実施しながら、 合間にFX関連のライター業も担当。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP