FXはゼロサムゲームと言われています。
株式相場は株価があれば買った人がみな儲かりますが、FXの場合は負ける人がいるから勝つ人がいるのです。
そこで重要になってくるのが『大衆心理』と呼ばれるものです。
多くの人がどんな考えでトレードをしているのかを知ることで、未来の為替レートがどのような動きになるかを予測できるようになるかもしれません。
チャートは投資家が作るといわれることもあります。
今回の記事では、FXにおける大衆心理について紹介していきましょう。
FXにおける大衆心理とは?
大衆心理と聞いてピンとくる人はそこまで多くないでしょう。
まずは、大衆心理の意味を理解した後に、FXトレードにおける大衆心理とはについて解説してきます。
大衆心理とはそもそも何か
大衆とは多くの人のことを指します。
大衆心理を簡単に説明すると、大衆の中にいるときに人々はどのような心理状態になっているのかが大衆心理です。
例えば、多くの人がやっているから正しい、みんながそう言ってるからそうだろう、このような感じのものが大衆心理です。
赤信号、みんなで渡れば怖くない
こんな表現がありますが、日本人は個よりも集団を、協調性を大切にする人種です。
そのため、大衆心理の影響を非常にうけやすいと言えるでしょう。
FXチャートにもあらわれる大衆心理
FXのトレードではチャートを用いた分析が大切です。
チャートは為替レートを時系列的に表現したものですが、各国の経済事情や金融政策などによって大きく変動すると言えます。
しかしながら、そのような経済的な理由だけでチャートが形成されているわけではありません。
投資家の心理も反映されることが多いのです。
ちょっと具体的な話をすると、多くの人が注目している水平ラインがあります。
ここのラインは超えないだろうと予測するものの、その予測に反してラインを越えていけば、ポジションを持っている人達はいっせいに損切をすることになり、相場が一気に動きます。
このように、多くの人が見ている、着目しているという点でチャートにも大衆心理があらわれるのです。
FXで大衆心理を使ってトレードをする
大衆心理を使ってトレードに勝つためにはどのようなコツが必要なのでしょうか。
ここでは、そのコツについて説明してきましょう。
必ずしも大衆心理が正しいとは限らない
チャートを眺めていると、非常にわかりやすくトレードができるポイントがあります。教科書通りといいましょうか。
そのようなポイントは多くの人が着目している場所です。
この大衆心理的なポイントをうまく逆手に取るヘッジファンドのトレーダーがいます。
損切のオーダーをうまく使ってわざと損切をさせる人たちで、ストップ狩りと言われています。
このように大衆心理が常に正しいというわけではありません。
FX相場は生き物ですし、トレードは予想することよりもその時その時の対応力のほうが大切かもしれませんね。
リスク管理を行う
FXはお金を稼ぐツールですが、元手である資金がなくなっては意味がありません。
そのためにはリスク管理が必要です。
リスク管理を怠ってしまうと、トレードが雑になってしまい、大衆心理に流されたトレードでプロトレーダー達のカモになってしまうことが多々あります。
リスク管理を行うことで精神的に安定したトレードが可能になります。
そうすると、まわりがしっかり見えて冷静な判断が可能になります。
そのためには、1回のトレードで許容できる損失額を最初から決めておくことが大事です。
損切の額を決めるということと同じですね。
損切の額ではなく、資金の何%という形でもいいかもしれません。
ただし、一度決めたその金額や数字は必ず守るようにしましょう。
リスクをコントロールすることで、自分の身を守ることになります。
相場で生き残るにはリスク管理は必須でしょう。
メンタルコントロールを行う
上記のリスク管理でも紹介しましたが、精神的に安定することが大事です。
大衆心理は多くの人が陥りやすい心理行動パターンが集結してできたものです。
そのパターンにハマってしまわないように、メンタルコントロールが必要になってくるのです。
では、具体的なメンタルコントロールはどのようなことをすればいいのでしょうか。
まずは勝率100%はあり得ないと思うことです。
プロのトレーダーでも勝率は70%いくかいかないかです。
1回負けたくらいでもうだめだとかやけくそにならずに、どっしりとした構えでトレードすることが大事です。
次に、トレードをする前にシナリオを立てることです。
あらかじめ、レートがこうなったら損切をする・利確をするといったようなシナリオを決めておくのです。
そして、そのシナリオに沿ってトレードをする。そうすれば、上記のリスク管理も守ることができますよ。
FXの大衆心理まとめ
FXでの大衆心理について紹介してきました。
大衆心理は無意識に誰もがやってしまいがちな心理パターンです。
そこを突いてくるトレーダーが多くいるので、その大衆心理に巻き込まれたトレードをするのではなく、冷静かつ柔軟な対応でFX相場に挑んでいくようにしましょう。
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