●FX・株初心者の悩み
- 株とFXの違いって何?
- 初心者は株とFXってどっちがおすすめ?
本記事ではそういった悩みに対して、解決する思考を記しています。
今回は、株とFXの違いから話していきます。
自分に合った投資手段を選ばなければ「思ったより利益があげられない…」「気づいたらお金が減っていた…」といったことになりかねません。
そこでこの記事では、株とFXの違いや特徴を詳しく解説します。
株とFXの違いその1 投資対象と利益の出し方
株とFXでは発行元も投資商品も異なります。
利益の出し方は「安く買って高く売る」という部分は共通しますが、それ以外については投資商品による特徴が表れています。
株は、企業がそれぞれ発行している株式を投資対象としています。
価格や発行している株式数は、企業それぞれで異なります。
一般的に取引できるのは、証券取引所に上場している「上場企業」といわれる企業の株だけです。
それらの企業に投資することで以下の方法で利益を得ることが株投資です。
FXは、世界各国が発行している通貨が投資対象となっています。
投資できる通貨数はFX業者によって異なります。
流通量が多い米ドル、ユーロ、円のようなメジャー通貨以外にも、途上国のマイナー通貨に投資することができます。
逆に、金利の高い国の通貨を売って、金利の高い国の通貨を買ってしまうと、スワップポイントの支払いが発生しまうので注意してください。
株とFXの違いその2 マーケットの違い
マーケットの違いとしては、株に比べて、FXの場合は得られる情報がやや少なめといった点が挙げられます。
株の場合は板(価格ごとに買い注文と売り注文がどのくらいあるのか一目でわかる一覧表)や歩み値(株式取引が行われた履歴のようなもの)などから
需給の動向、売買の様子を確認することができますが、FXの場合はチャート(為替レートをグラフに表したもの)からトレンドを確認することが主になってきます。
海外業者を使うと板を見られるECN方式(FXにおける発注方法の事)という売買スタイルを選択することも出来ますが、国内業者でこの形態をとっているところは多くありません。
また、FXの場合は私たちの注文が一度FX業者を介してインターバンク(銀行間取引市場)へ流されるという特徴があります。
これによるスリッページなど、投資家にとって不利益となるケースもFXのマーケット方式では起こり得る可能性があります。
株とFXの違いその3 値動き
株とFXのリスクとして値動きがあります。
株では一方的な値動きになりすぎないように「ストップ高」「ストップ安」といって一日の値動きの上限・下限が存在します。
FXについては、取引を制限する制度がありませんので、決済注文を出していない場合はどこまでも損益(利益)が膨らむリスクがあります。
ただし、変動は平均して株のほうがFXより大きく、株式投資の場合は年間で株価が100倍になることもあり得ますが、FX投資の場合は最大でも30%程度しか値動きはないです。
株とFXの違いその4 インカムゲインの違い
投資をすることで得られる収益には、インカムゲインとキャピタルゲインがあります。
インカムゲイン/キャピタルゲインとは?
資産の売却によって得る利益をインカムゲインと言います。
それに対してキャピタルゲインは購入した銘柄を保有している間に発生する利益のことを指します。
株式投資では、配当金をインカムゲインとして年に1~2回(企業によって異なる)受け取れます。
配当金は株主に対して、企業が上げた利益の一部を分配する仕組みです。
そんなインカムゲインは株式投資のみと思われがちですがFXでも発生します。
FXでは、低金利通貨で高金利の通貨を購入して保有することでスワップポイントという金利差額が受け取れます。
日本円のような低金利の通貨で高金利の通貨を保有することにより、金利の差額を保有した日数分もらえる仕組みです。
反対に、高金利通貨で低金利通貨を買って保有すると金利差額分の支払い義務が発生します。
株とFXの違いその5 取引可能時間
株は証券会社を通した証券取引所取引になりますので、証券取引所が空いている時間しか取引ができません。
日本の証券取引所の場合、平日の前場(9時〜11時半)と後場(12時半〜15時)の合計5時間しか取引をすることができません。
一方、FXでは平日の24時間常に世界中のどこかのマーケットで為替取引が行われているため、個人トレーダーでも平日の24時間いつでも取引することが可能です。
株とFXの違いをまとめてみて
株とFXは、似ているようで実は色々と違いがあります。
最後に、この記事で紹介した株とFXの違いを振り返りましょう。
これから投資を始めようという人は、株とFXの違いについてよく理解して、自分にはどちらが向いているのかを考えてみてください。
例えば、会社員の方は、日中の取引が難しいので夜間でもできるFXが向いているかもしれません。
しかし、気になる企業を見つけたら株で投資して、じっくりと成長を待つこともできます。
また、資金は多く用意できないけれど大きな利益を狙いたい人であれば、ハイレバレッジのFX取引や、株を担保にした信用取引をすることも可能です。
ただし、ハイリスク・ハイリターンで大きな損失を被る可能性もあります。
初心者の場合は、投資額以上の損失が発生しない倍率1倍のFX取引や、株の現物取引の方が安心です。
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