FXの仕組みその1 通貨交換
FXの基本的な仕組みは、2つの通貨を交換することで利益を生み出すことです。
仮に本日、1米ドルが110円だったとします。1米ドル購入したとすると、以下の費用がかかります。
1(ドル)×110(円)=110円で1米ドル購入した。
次の日値段が動き1米ドルが112円になりました。そのため持っていた1ドルを円に変えました。
1(ドル)×112(円)=112円で1米ドル売却した。
すると110円で買った米ドルが112円で売れたので、2円利益がでました。これがFXの買いの仕組みです。
では、これが10,000米ドル分購入していたとすると、2(円)×10,000(ドル)=20,000円利益がでていました。
先ほどは、1米ドルを買って売る例を説明しましたが、FXでは売りから入ることもできます。
考え方は先ほどの例と逆です。
仮に本日、1米ドルが110円だったとします。手元に1米ドルはありませんが、売却をしました。
1(ドル)×110(円)=110円で1米ドル売却した。
次の日1米ドルが108円になっていたので、1米ドルを買い戻しました。
1(ドル)×108(円)=108円で1米ドル購入した。
すると、順序は買いのときとは逆ですが、110円で売ったものを108円で買い戻していますので、2円の利益が出ました。
このとき、手元に米ドルはありませんでしたが、売って買い戻しているので問題はありません。これをFXでは売りから入るといいます。
FXの仕組みその2 レバレッジ
レバレッジとは、わずかな資金で大きな取引をすることです。
レバレッジとは英語で「テコ」を意味する言葉です。
例えば、「1ドル=120円」の為替レートで1万ドル分(120万円)の通貨取引を行うには、当たり前ですが日本円で120万円の自己資金が必要です。
一度の取引でいきなり120万円を用意するのは難しいですよね。そんなときに役立つのが、レバレッジ取引です。
多くの国内証券会社では、個人投資家の証拠金に対して、最大25倍に相当する資金を立て替えることができます。
今回必要な資金は120万円ですから、「120万円÷10万円」で「12倍のレバレッジがかかっている」と考えられます。
まさに“資金のテコ入れ”というわけですね。ただし、レバレッジの本質は「資金の借入」に他なりません。
レバレッジ取引でくれぐれも気を付けたいのが、レバレッジをかけて儲かろうと損失しようと、どちらにせよ120万円を返さなくてはならないということです。
あまりに大きくレバレッジをかけると、数百万円の借金を背負ってしまうことになります。
海外FXによっては損失金をゼロにするゼロカットシステムを備えている会社もあります。
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FX仕組みその3 ロスカット
『ロスカット』とは、必要証拠金が一定の金額を割ってしまった際に発生する仕組みです。
ロスカットが発生すると、全てのポジションが解消されます。高レバレッジの際に発生しやすいのがロスカットです。
ロスカットは一見かなり強引な手続きにも見えますが、ロスカットが発生することで損失を抑えることができるのがメリットです。
もしロスカットがなかった場合には、原資の何十倍もの損失が発生し、日常生活にも支障をきたす可能性があります。
ロスカットは、政府が各FX会社に定めている制度なのです。
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FXの仕組みその4 スプレッド
FXでは取引する際、売値と買値の2つの価格が同時に表示されます。
その際売値をBid、買値をAsk、売値と買値の差を『スプレッド』と呼びます。
スプレッドは証券会社に支払うため、実質の取引コストとなります。
たとえば1ドル=109.515円のときにドルを買い、値動きしないうちに売ったとします。
通常であれば同じ値段で売ったので利益・損失ともに0のはずです。
しかしこのスプレッドがあるために売るときは1ドル=109.519円となり0.004円の損失となります。
スプレッドはごく小さい値ですが、取引する通貨量が多ければ多いほど取引コストも大きくなります。
そのためできるだけスプレッドが小さい証券会社を選ぶことがおすすめです。
FXの仕組みその5 スワップポイント
通貨ペアの金利差が『スワップポイント』です。
低金利通貨で高金利通貨を買うとプラスのスワップポイントとなり、高金利通貨で低金利通貨を買うとマイナスのスワップポイントが発生します。
スワップポイントはプラスだと利益となり、マイナスだと損失になります。
FX業者ごとに、通貨ペアごとのスワップポイントの値は違います。
スワップポイントは毎日付与されるので、FXの取引の行えない土日も付与されます。
土日分のスワップポイントは、まとめて月曜日に付与されます。
FXの仕組みその6 通貨ペアについて
FXでは、メジャーなものからマイナーなものまでさまざまな通貨ペアを取引できますが、まずは米ドルと日本円のペアである米ドル/円をチェックしてみましょう。
日本人にとって馴染み深い米ドル/円は、世界第2位の取引量を誇り、値動きが緩やかで初心者であっても取引しやすい通貨ペアと言えるでしょう。
またスプレッドが狭く、トレードに役立つ情報を入手しやすいのも大きなメリットといえます。
基本的に、人気があって取引量が多く、流動性が高い通貨ペアほど値動きが安定し、スプレッドは狭くなりやすいです。
反対に、人気がなくて取引量が少なく、流動性の低い通貨ペアほど価格が不安定になりやすく、スプレッドが広がる傾向にあります。
その点を考慮すると、米ドル/円以外ではユーロ/米ドルやユーロ/円なども取引しやすい通貨ペアと言えます。
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最後にまとめます。
FXには大きく6つの仕組みがあります。
- 通貨交換
- レバレッジ
- ロスカット
- スプレッド
- スワップポイント
- 通貨ペアについて
これらの仕組みを理解して、リスクを知った上でしっかりと稼いでいきましょう。
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