FXを始めたばかりの初心者の人にとって、テクニカル分析は難しそうでハードルが高い壁と思われるかもしれません。
ですが、基本的なことだけでもわかっていれば、十分活用することができるツールです。
ここでは、おすすめのテクニカル分析について紹介していきます。
FXのテクニカル分析とは
テクニカル分析とは、チャートを使って為替レートの今後の動きを予測する分析方法のことをいいます。
チャートはFXだけではなく、株式投資や先物取引などにも使用されており、縦軸にレート(値)を横軸に時間をあらわした特殊なグラフです。
テクニカル分析はそんなチャートを使い、過去の値動きや傾向、現在の動きなどを把握して、今後の値動きを分析するやり方です。
チャートを見ずして、トレードは行うことはできないといっても過言ではないかもしれません。
したがって、FXなどの投資を行う人にとって、初心者でもプロでもテクニカル分析は避けては通れないものでしょう。
トレンド系のテクニカル分析
テクニカル分析には大きく分けて2つの種類があります。
そのひとつがトレンド系と呼ばれるもので、市場の全体的な方向性(トレンド)を見極めることを目的とした分析方法です。
ここでは、おすすめの分析方法を3つ紹介していきます。
FXトレンド系のテクニカル分析おすすめその1 移動平均線
移動平均線はテクニカル分析の中でもっとも有名な分析方法です。
この移動平均線を簡単に言うと、毎日の平均値を繋いで線にしたものです。
チャート上に移動平均線を出してみました。赤いうねうねしたラインが移動平均線です。
移動平均線はチャート上に一定期間の終値の平均値をプロットしていきます。
一定期間といっても、自分で設定することが可能なのですが、多くの人が使うのは5日間や21日間や100日間です。
5日間は1週間を、21日間は1か月を、100日間は1年の営業日を表しています。
移動平均線の大きなメリットは、全体的な動きを俯瞰してみることができる点です。
移動平均線が上向きの場合はレートが全体的に上昇していて、下向きの時は全体的に下落していることを視覚的にわかりやすく見ることができます。
一定期間を短く設定することで、短期的な動向を知ることもできますし、長い期間に設定すれば長期的な動きの流れを判断することができます。
しかしながら、メリットばかりではなくデメリットもあります。
デメリットはというと、大きな流れをつかむ分析方法のため、細かな上下運動のような値動きに対応することが難しいです。
例えば、移動平均線を挟んで上下にレートがいったりきたりと動いている場合などがそうですね。
この場合は、どこで売買していいのか正直悩んでしまいます。
FXトレンド系のテクニカル分析おすすめその2 ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは初心者のかたからプロの方まで人気がある移動平均線を使った分析方法です。
移動平均線のレートから標準偏差を計算して、レートの上限と下限を決めてチャート上に表示するものです。
ボリンジャーバンドをチャート上に表示させたものを添付します。
移動平均線の上下に移動平均線と同じようなラインが表示されていますが、これがボリンジャーバンドです。
価格の95%はこの上限と下限の間で収束するという考え方があり、レートが上限に触れるほど上がった場合は、その上昇は終わりに近づいていることを意味して、それ以降は下落に転じる可能性が高くなります。
反対に、下限に触れるほど下落してきた場合は、そこから反転して上昇する可能性が高くなるというわけです。
移動平均線をさらに進化させた分析方法なので、より具体的なエントリー方法にも展開することができると言えます。
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一目均衡表を開発したのは日本人の細田悟一氏で、
相場の変化を見極める分析ツールとして投資家の中で非常に有名です。
移動平均線などは少し異なり、時間に着目した分析ができることが特徴です。
チャート上には基準線(移動平均線)、転換線、先行スパン、遅行スパンという2つの線を引いて、
これらと現在のレートの位置関係を見ることで、一目瞭然と相場の動向を判断することができるとされています。
中でも雲を使った分析方法がよく知られています。
雲は先行スパン1と先行スパン2の2つの線で囲まれた部分であらわされ、チャート上では斜線で表示されています。
この雲をレートが上に抜けると上昇トレンド、下に抜けると下降トレンドになるとされています。
レートが雲の中にいる場合もありますが、その場合はどちらにいくかわからない状態だと判断することができます。
このように雲を基準として相場をみることで、簡単にトレンドを知ることができるため、一目均衡表は人気が高いのです。
FXのトレンド系テクニカル分析をまとめてみて
今回はトレンド系のテクニカル分析について紹介してきました。
まずはわかりやすい分析方法からトレードに取り入れていきましょう。
実際にやってみてみると、自分にあっているとか考え方があわないといかいうことがわかってきます。
そうやって、トライアンドエラーをすることで、FXのスキルも向上していくのではないでしょうか。
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