FXトレードの売買の検討サインとして『プライスアクション』というものがあります。
チャート上に表示させているローソク足の形状から、
相場参加者の心理を紐解くものとして、
初心者の方からプロトレーダーまで人気があります。
ここでは、プライスアクションの基本を理解して、よく使用されているプライスアクションのパターンや使い方を紹介してきます。
プライスアクションとは
FXで利益を出すためには、プライスアクションは欠かせないチャート分析のひとつです。
プライスアクションは一言でいうと、
チャート上の値動きの中で、特徴的なローソク足のパターンから、未来・今後の動向を判断するものです。
同じチャートを使った分析方法として、インジケーターによるテクニカル分析もありますが、
インジケーターは為替レートなどの値・数字を利用しているのに対し、
プライスアクションはローソク足の形をそのまま利用して分析しています。
また、インジケーターでは為替レートを使って計算した後での判断になりますので、インジケーターのサイン発生がどうしても遅くなりリアルタイム性があまりありません。
それに対して、プライスアクションは値動きそのものであるローソク足を使用するため、迅速な売買の判断が可能になります。
プライスアクションの形状
プライスアクションでよく使用されるローソク足のパターンについて紹介していきましょう。
その前に、まずはチャート上に表示されるローソク足の基本について説明しておきましょう。
このローソク足についてちゃんと理解しておくと、相場に参加している人達の心理状態を理解することもなり、相場を正しく見ることができます。
ローソク足について
１本のローソク足は、
「始値」「終値」「高値」「安値」の４つの項目で構成されています。
具体的なローソク足についての図を下記に紹介します。
ローソク足は「実体」と「ヒゲ」の部分に分かれています。
「ヒゲ」は高値や安値と実体との差を、
「実体」とは「始値」と「終値」の差のことをいいます。
「終値」が「始値」よりも高ければ買いの勢いが強くて陽線と呼ばれ、
「終値」が「始値」よりも低ければ売りの勢いが強く陰線と呼ばれています。
ローソク足の陽線・陰線からだけでも、相場の流れを把握することが可能です。
FXローソク足の上ヒゲ・下ヒゲ
上ヒゲとは「高値」と「実体」との差のことをいいます。
この上ひげの部分が長いとレートは上方向に行こうとしたが、何かしらの要因で上げきれなかったと判断されて、下落するサインとして利用されています。
特に、相場の高値圏で長い上ヒゲが出現した場合は、相場が反転しやすいとされています。
具体的には以下のチャートを参照してください。
左から相場は上昇していますが、赤丸で囲った部分で上ヒゲが長いローソク足が出現しています。
そこから相場は反転して、下落に転じていることがわかります。
下ヒゲの場合はこれと反対で、相場の底値圏で下ヒゲが長いローソク足が出現した場合に、反転して相場が上昇する可能性が高くなります。
FXのローソク足 包み足
包み足はひとつ前のローソク足をすっぽりと包み込むことをいいます。図で説明すると以下のようになります。
包み足はアウトサイドバーとも呼ばれています。
１本目のローソク足の高値（安値）を２本目のローソク足が包み込んでいる形状になっています。
上記はあくまでも理想ですが、実際のチャートではヒゲの部分ではなく実体の部分を包み込む形状でも包み足として判断することがあります。
これらの包み足が相場の高値圏や底値圏で出現した場合は、トレンドが反転する可能性が強いと考えられています。
では、以下に実際のチャートで確認しましょう。
赤丸部分が包み足になっています。
１本目の実体部分を２本目で完全に包んだ形になっており、それからチャートは下落していっていることを確認できます。
また、このチャートでは１本目は上ヒゲが長いローソク足で２本目のローソク足が包み足と相場の反転サインが２つも連続して出現しています。このように反転サインが複数出現したときのほうが、当然ですが勝率は高くなります。
大切なことは、このようなサインが出現するまで待つということです。
無理にトレードをするのではなく、スナイパーのようにエントリーできるところまで待つ。
待つこともトレードのうちです。それを実行できるようになれば、稼げるトレーダーへの近道ではないでしょうか。
FXのプライスアクションの使い方 まとめ
ローソク足の見方からFXのプレイスアクションの使い方、具体的なエントリー方法まで紹介してきました。
プライスアクションを使ったトレードは、インジケーターを使ったトレードよりもエントリーを早くすることができ、相場の転換を瞬時に判断することができます。
ある程度のパターンさえ覚えてしまえば、実践でもそれなりに活用することができるので、プライスアクションは覚えていても損はないトレード手法でしょう。
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