FXにおけるスプレッドとは、売り値(bid)と買い値(ask)の間に生まれる差額のことです。
FXトレードでは、取引画面において、売り値と買い値の2つの価格が同時に表示がされています。
トレードしている方々にとってスプレッドは、狭い方がかかるコストをおさえることができメリットとなります。ですから、FXトレードする上で、充分スプレッドに対して気を配る必要があります。
今回、FXスプレッドに対してどのような見方をしていけばいいか、更に詳しく解説したいと思います。
大事な部分なので是非、一読ください。
FXのスプレッドとは何か
FXトレードでは、設定されている通貨ペアそれぞれに対して、あらかじめレートの売値と買値の差が決められています。
スプレッド:0.3銭の場合でいえば、 3円の1,000分の1という額になります。
ただし、多くのFX会社では、最低取引単位の取り決めをしています。
実際にかかる取引手数料は、1,000通貨の場合は3円となり、10,000通貨の場合、30円の負担となります。
FXスプレッドは、例えばドルから円に交換したい(ドル売り)という人たちの提示額から、円からドルに交換したい人(ドル買い)の提示額の差額のことです。
USD/JPY(米ドル円)の通貨ペアを取引する時に、売値が106.982 買値が106.985であれば、
まさに0.3銭という額が計算で出てきます。
FXスプレッドはできるだけ狭い方がいい
ぶっちゃけ、この0.3銭というのはトレードする人たちにとって意味のないものであり、できるだけ支払いしたくないものです。
Yahoo!でモノを購入した時でも、できるだけ送料を支払いしたくないと思うでしょう。
それと一緒です。
ですから、FXスプレッドは極力狭い方がお得感があります。
10円程度手数料にとられても仕方ないんじゃない?とついつい安易に考えてしまうかもしれません。
しかし、結局はあとあと取引履歴を見て愕然となってしまうこともあります。
段々といい感じでFXでトレードし続けていくと、もっとスプレッドが重く感じられるようになります。
海外FX会社はスプレッドが広めの理由
最近は、海外FX会社でトレードする方々も増えて来ています。
ネットでFXを検索すれば、海外FX会社も一杯目につくので、最初から海外FX会社でトレードしようと思う方々がいて当然です。
しかし、海外FX会社に目を向ければ、海外FX会社は、国内FX会社と比較してスプレッドが広いんじゃないの?と感じる方々もいらっしゃるでしょう。
でしたら、海外FX会社でトレードしないで、やっぱり大人しく国内FX会社でトレードしているべきなのでしょうか。
実際問題、
・海外FX:0.7 ~ 1.7 銭
・国内FX:0.3 ~ 0.6 銭
この程度の差があります。
それは非常に大きな差です。
海外FX会社と国内FX会社は口座の仕組みが違う
海外FX会社と国内FX会社、それぞれスプレッドに違いがあるのは、口座の仕組みに違いがあるからです。
国内FX会社でスプレッドを狭くできる理由は、国内FX会社では、
手数料だけが儲けで運営している訳ではないからです。
他に儲ける方法があれば、別に手数料なんてたいしたことはないのできるだけ狭くして、お客様にとって魅力的に見えるように演出してやろうという気持ちにもなるでしょう。
ですから、国内FX会社はスプレッドが狭いからとすぐに飛びつくのは正しくはありません。
国内FX会社は、他の部分で利益を徴収しているのです。
DD(OTC)方式とNDD方式
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国内FX会社の場合は、口座の仕組みによってFXトレーダーの負け分は、そのまま業者の利益とすることができます。
ちょっとFXについて勉強すれば、DD(OTC)方式という用語も目につくようになります。原因は、DD(OTC)方式のせいです。
例えばパチンコしている方々は、10万円使いましたというとき20万円勝ててしまえば、パチンコ屋さんは大赤字で、全員そのようなことになれば倒産してしまうかもしれません。
しかし、負ければ10万円そのままパチンコ屋の利益です。
パチンコ屋はいちいち手数料など徴収しないでも、負ける人たちが一杯いれば、何も苦労はしないです。
事実そうであり、ですからパチンコ屋は儲かってますし。
また、パチンコ屋はいつだって、お客様に負けろ、負けろ!と願っています。
しかし、銀行はどうでしょう。
おおまかに言えば、そんな危ない手段はとっておりません。
ですから、謙虚にお客様一人一人からささやかな手数料を徴収してその積み重なりで経営がなりたっているのです。
パチンコ屋さんはいつだってお客様に負けて欲しいと願っています。
これは、ほとんどDD(OTC)方式と言っていいでしょう。
銀行の立場に立てば、ただお客様に頻繁に利用していただきたい立場です。
海外FX業者では、お客様に勝ってもらうことによって、何度も利用してスプレッドを支払いして欲しいと思っています。
これは、海外FX会社が採用しているNDD方式というシステムによるものです。
つまり、海外FX会社のほとんどがNDD方式を採用しているため、スプレッドが儲けの手段となり、手数料また、広告費など含めてスプレッドを広めのにしなければ倒産リスクを抱えてしまうことになります。
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FXのスプレッドについてまとめ
いかがでしょうか。
今回、FXスプレッドについて解説しました。
スプレッドは、例えばドル~円に交換したい(ドル売り)という人たちの提示額から、円~ドルに交換したい人(ドル買い)の提示額の差額ののことです。
また、国内FX会社、海外FX会社を比較して、スプレッドに違いがあるのは仕組みの違いによるものです。
国内FX会社では、放置しておいても勝手にお客様が負けてくれるから、手数料などの小さなお金にこだわらなくでもいいのです。
国内FX会社は、お客様と対峙する関係にあります。
一方で、海外FX会社はお客様にたくさん利用してもらってスプレッドを支払いして欲しいので、「もっと勝って!」とエールを送っています。
海外FX会社は、スプレッドが広い傾向がありますが、硝子張りでトレーダーの方々が安心してトレードすることができます。
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